【Ryo練】都心を彷徨う亡者。
_7:30頃。
その男はまだ元気に挨拶をしていた。
でも自分にはわかる。
いや、周りも気づいていたかもしれない。
鼻声だ。
まさかこの時はあんなことになるなんて思いもよらなかった。
***
一通り自己紹介の挨拶を終え、
一同スタート地点へと向かう。
皇居は1周5kmより少し短い。
そのため6周しても30Kに満たない。
それを補うべく、ゴール地点より700m戻ってからスタートするのだ。
人数が多かったため、
後ろのメンバーは歩きながら挨拶をして向かっていた。
しかし気づくと先頭にいたWAKAさんがいない。
ヤバい、これは先にスタート地点で待たせてしまっているかも。。
急いでWAKAさんの後ろについていたはずのその男に聞く。
「WAKAさんってもう先に走っていっちゃいましたか⁈」
〇〇〇「あ、わからないです。。」
いま思うと、既にその時から意識がなかったのかもしれない。
***
急いでWAKAさんと合流していざスタート。
その男が皆を引っ張っていく形に。
1段目の設定は4'40"。
そのすぐ後ろについていたWAKAさん、さんたろさん、私はしきりにGARMINを確認していた。
やっぱりそうだ。
4'30"切ってる。
500mほど走ってようやく速すぎることに気づいたのか、ペースを落とすことにしたらしい。
…が、今度はちと遅い。
さんたろさんが業を煮やして横についてペースをあげる。
しかし明らかに早い。
そんな先頭2人のペースコントロールに乱されることない安定のWAKAさん。
私の中に宿るペーサー魂もWAKAさんについていけば間違いないと言っている。
先頭2人はWAKAさん以下第2集団と離れたり、近づいたりを繰り返している。
自分はその男のことが心配だった。
***
2周目に入ると先頭2人が落ちてきた。
位置的にWAKAさんが前に出づらそうだったので、動きが取れる私が先頭に出て引っ張る形に。
魂に刻まれたWAKAさんの安定のペースを淡々と刻む。
その男は後ろにしっかりついてきていたが、足音が乱れていた。
2周目を終える手前、
「10Kで離脱します。。」とその男は言って、ランステへと帰って行った、、
…はずだった。
***
彼はスマホもお金も持ってきていなかった。
感覚を頼りにランステへと向かう。
…。
ほどなくして道を見失った。。
彼は彷徨い、交番を見つけた。
〇〇〇「あの、ラフィネ神田へはどうやって行けばいいですか?」
👮♂️「ちょっと待ってね(ふいに紙の地図を広げる)。んー、ここだね。」
〇〇〇「ありがとうございます。(スマホで調べないんかい。。)」
案内された場所は同じラフィネでもマッサージ店の方だった。
しかも開店2時間前で正しい情報を聞けず。
彼は途方に暮れた。
唯一持ってきた飲み物は走り終わってすぐに飲み干してしまった。
この暑さと湿度で全身は汗だく。
何だか頭も痛いし、ボーッとしてきた。
そんな汗で全身ビショビショの状態で、しかも名前入りのランシャツを着ていた彼は道行く人に恥ずかしくて道を尋ねることもできなかった。
再び都心を彷徨う彼。
既に皇居を出発してから一時間は経ったろうか。
ふいに見つけたホテルで意を決して道を尋ねる。
〇〇〇「あの、ラフィネ神田へはどうやって行けばいいですか?ランステの方です。。」
ホテルマン「え?そんなの100m先だよ!笑」
〇〇〇「そうなんですか⁈ ありがとうございます !涙」
ランステを訪ねて三千里。
彼はようやくランステに帰ってくることができました。
マルコォォォオオオオ‼︎‼︎。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
***
その男の名は、
あ、恥ずかしくて顔出しNGでしたらすぐに仰ってくださいね!
ホントお大事にしてください。
この男、懲りずにまた練習会を開催してくれるとのこと。
そりゃ絶対に参加しますとも。
また告知されるはずなので、
予定が合う方はぜひ一緒にRyoさん弄りましょう見守りましょう!
***
肝心の練習会の内容はどうだったかだって?
激沈でござんした。すんません。
3周目の上り坂で心拍数が198逝ってるのを見て命の危険を感じましたよね。
ここからダウンジョグ&ウォーキングを1周して計20Kで終了なり。
モチコロさんは走り切れなかったらアフターでご飯抜きという強烈な誓約を自身に課して走り切った模様。
完全に自身喪失していたところをたくさんに励ましていただいて涙出そうでした。泣かないけど。
アフターではグランドスラム達成者のDamaさんと初めましてでした!
とても質の高い練習とランニングへのブレない姿勢にとてつもなく感銘を受けました。
精進します。
がんばんべ。
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