低血糖サブ4ランナーのサブ3挑戦記

考えて食べて、考えて走る

【勝田全国マラソン】後編。

さて、レースレポとしては最後です。
また次回、番外編として備忘録と打ち上げのことをまとめます。


***


21〜25km: 21:00(4:12/km)

中盤戦の鬼門。


2番目に高低差が大きい区間であり、25kmの鉄橋は1番斜度が大きい難所。
細かなアップダウンもこれまで以上に多めなので、抑えていても確実に脚は削られる。


体感としても明らかに変化が出てきた。


Before:「あー、何も力入れないでもスイスイ上っていけるわー」


After:「ほんの少し頑張らないとな、、」
注:あくまで体感の話です。当たり前だけど坂を上るときは力使います。


この「ほんの少し」がフルマラソンにとっては終盤で大きくのしかかってくるであろうことは、これまでの経験から痛感しているところ。


そして遂に25kmの鉄橋で体感としてだけでなく、ペースとしても維持ができなくなってしまった。

この赤丸部分。


一方、これまで並走してきたさきこさんはこんな坂でもぐんぐんと上っていく。


「良いふくらはぎだ、、」


全く関係ないことを考えてたら、下りが終わる頃には一気に100mほど差が開いてしまった。


***


26〜30km: 21:30(4:18/km)


この区間は高低図ではどフラット。
...のはずだったが、なんかずっと緩いアップダウンがあるぞ


特に28kmあたりからしっかり上ってる


ここについては走り終わったあとも仲間内で同様の意見が飛び交っており、「30km前なのにここが噂の三連坂か、、?」と勘違いしてしまう人がいたほど。


疲れている脚にダラダラと続くゆるーい上り坂はマジでキツい。
それを今回のレースで新たに学んだ。


予定では4:10/kmで押すはずだったのでかなり痛いビハインドだったが、幸か不幸かレースプランなんてこの時には完全に忘れていたので、「こんなもんっしょ!」とまったく焦らずに済んだ。


苦しい時ほど馬鹿になれ。
これも今回のレースで学んだ。


***


31〜35km: 21:55(4:23/km)


言わずもがな三連坂が待ち構えている区間


満身創痍だったけど、それぞれ短いし、上りがあれば下りもあるので、ここは意外と楽しく走れた。


2019年は既に脚が完全に売り切れていたので、地獄のような坂に感じたけど、売り切れてなければ何とかなるようだ。
それでも何とか4:25/kmを切るのが精いっぱい。


***


36〜40km: 21:35(4:19/km)


さぁ、終盤戦。


ここにきてもまだ坂はあるんだ。


緩やかな坂であれば4:20/kmあたりで何とか留められていたのに、37km地点で遂に手元時計で4:29/km
あわや4:30/kmということで、このまま行ったらサブスリーは厳しい。


危機感と諦めたい気持ちがせめぎ合う。


幸いにも頭のほうはまだ働いていたので、俺のスパコンで何とか残りの距離と時間を計算する。
少なくとも4:25/km以下で走らないと間に合わない。
...随分とざっくりとしたコンピューターだ。


とにかく。


ここまで来たらマジで気持ちだ


ちょうど下り区間だし稼げるだけ稼ぐ。
何とかサブスリーペースまで戻したものの、また上り坂に差し掛かったところで弱い気持ちが出てくる。


「ふざけんな!」


心の中で自分で自分を叱咤し、どうにか足を前に運び続けた。


すると目の前をとぼとぼと走っている青いはてブロノースリを着たマッチョが見えてきた。
思いっきり背中を叩いて「ファイト!!」と叫んだら、「痛ッ!」とtakawonさん


そのあとすぐにめろすけさんとも遭遇し、最大の気持ちを込めた「ファイト!!」という檄を送ったけど、もう気持ち教は店じまいしていたのか、付いてきてくれなかった。


39kmから41kmまでは長い下り坂。


脚を攣りそうな感覚がほんのり見え隠れし始めたタイミングだったのでマジで助かった。


***


41km〜Finish: 9:24(4:17/km)


下り坂のおかげでペースを何とか維持できてる。


フルマラソン終盤のランナーあるあるだと思うけど、「もうここまで来たらキロ5でサブスリーできる、、」とかそういう甘い計算をし始める。


でも油断は禁物。


脚を攣ったら全てひっくり返る。
ギリギリを攻め続けるんだ。


それにラスト1kmは上り。
脚を何とか前に運ぶも、乳酸が溜まって脚が固まりそうになる。


顔はぐしゃぐしゃで必死の形相だし、「...ぐはぁッ!」とかわけわからん声が漏れ始める。


でもようやく上りが終わり、最後はフラット。


コースを右に曲がると残り200mの看板。


ここまで来れば流石にサブスリーも確実か。


左に曲がってゲートをくぐると芝生の先にゴールが見えた。


最後は両手を広げてゴール。


安堵。


それが正直な気持ちだった。