歴史が動く。
45000人ものランナーが駆け抜けた昨日のベルリンマラソン2022。
自分が走るわけじゃないけど、ずーっと楽しみにしていたのは言うまでもない。
何てったってベルリンマラソンといえば世界屈指の高速コース。
世界記録が何度も更新されてきた。
そしてまさにこのベルリンマラソンで2018年に世界記録を叩き出したあのキプチョゲ大先生が満を持してベルリンの地に舞い戻ってきた。
キプチョゲが所属するNN Running Teamが度々You Tubeで練習の様子などをアップしており、否応なしに観る側のテンションを上げてきよる。
この歴史的な日を万全の状態で迎えるべく、いつもは日曜日に行ってるロング走、ひいてはその前日のスピード練習まで含めたセット練を1日前倒し。
(3連休最高!)
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さぁ、待ちに待ったベルリンマラソン当日。
結婚式準備でバタバタしており、何とか試合30分前にスタンバイ完了。
しかし、調べるとスカパーでしか見れないという罠。
我が家のテレビはスカパー受信できない状態でかなり焦ったけど、スカパーのWEB配信なら見れることがわかったので、この為だけに1,100円を課金。
歴史的瞬間を目の当たりにできるのなら安いもんだ。
スタートにも無事に間に合った。
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以下、ネタバレ。
しばらく混戦かと思ったけど、見たこともないハイペースで進む展開。
2:01:40のペーサーと2:02:00のペーサーがいるってどういうことですか?
しかもキプチョゲがついた2:01:40集団は明らかにそれよりも早いペースで推移してる。
どうやらペーサー達3人はキプチョゲの練習仲間らしく、事前の打ち合わせで世界記録を狙う為にペースを意図的に上げていたのではないかとのこと。(事実かどうかは知りませんが、Qちゃんが予想しながら実況してた)
その超ハイペース集団(というかキプチョゲ&ペーサー3人)についていたのは前回優勝者のアドラとマラソン2回目のベリフのみ。
キプチョゲと一騎討ちになるんじゃないかとの呼び声高かったアドラは15km手前で離脱。
ベリフだけがキプチョゲ軍団についていくも、かなり息は上がっている様子。
ハーフ通過は何と59分51秒。
これは日本記録より速い…!
というか単純に倍したら2時間切る計算なので、まさかとは思うけど期待してしまう。
キプチョゲだけは鼻呼吸しながらジョグをしてるようにしか見えない。
ペーサー3人は既に3人ともキツそうで、22km過ぎて1人離脱。
すぐに2人目も離脱し、最後の3人目でさえも25km地点で離脱してしまった。
ペーサーが抜けると同時に唯一ついていたベリフも差が開き始め、ついにはキプチョゲの独走状態がスタート。
その影響でペースは若干落ちたものの、ほぼ世界記録ペースと危なげなくレースが進む。
ラスト5kmは日差しもあって発汗量が増えてたけど、キツそうというよりは楽しそうに走ってるようにしか見えない。
見ていて何て気持ち良い走りなんだろうか。
ずっと見ていたいほど美しい走りだけど、もうゴール。
世界記録更新!
その後のインタビューではバリバリ現役続行なのはもちろん、まだ世界記録のチャンスを窺っているようなコメント。
見ていて思ったけど、前半オーバーペースだったというより、日差しが最後まで出なかったらもっと良いタイムが出たんじゃないかと思ったり。
37歳でありながら今後が楽しみなキプチョゲ選手。
これからまだまだ歴史は動きそうだ。