低血糖サブ4ランナーのサブ3挑戦記

考えて食べて、考えて走る

サブ3.5(初フル)を目指した日々 Final

少し体の怠さが残っているので、

今日は大事を取ってランオフ。

 

持て余した時間を活用してこのシリーズを完結させようかと。

 

《ここまでのまとめ》

short-cut-to-runners-high.hatenablog.com

 DNS上司(旧アイアンマン上司)の影響でフルマラソンに挑戦しようと思った私。

 

ろくすっぽ調べもしないまま、

安易にサブ3.5と目標を設定し、

シンプルイズベストという謳い文句でしょぼい練習メニューを立てる。

 

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守谷・かつしか・かすみがうらと、

ホップ・ステップ・ジャンプでフルマラソンに挑もうと思っていたところ、かつしかに現を抜かして守谷をDNS

 

short-cut-to-runners-high.hatenablog.com

なんだかんだ言いながら、

かつしかで自己ベストを大幅更新し、

かすみがうらに向けて順調に練習を積み重ねる。

 

 

 

そしてかすみがうら前日、

友達から1通のLINEが届く。

 

 

 

「ぅぉおおとこのなかのぉおおとこぉぉでてこいやぁぁぁあああああ!」

訳: 「飲み行こうぜ」

 

みんなの末っ子いじられキャラから飲みの誘い。

 

浅草ホッピー通りにて、

・馬顔関西人

・将来そいつの嫁さんとなる姉御肌ダンサー

の3人で飲んでるとのこと。

 

お酒は強いし好きだけど、

元々そんなに飲まない私。

 

苦もなく禁酒状態を保てていた。

 

 

 

人生初のフルマラソンが次の日に迫る中、

飲みに行くのは果たして正解か?

 

移りゆく世の中で、

親友たちとの限りある時間を楽しむべきか。

 

 

 

答えがわからない。

 

 

 

…でも間違いなく言えるのは、

この誘いに乗ったら午前様コースだということ。

 

次の日は4:30に起きねばならない。

 

さぁどーする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、

この時のことは鮮明に覚えているが…

 

 

 

 

 

私は一瞬足りとも悩んでなどいない。

 

 

 

 

 

親指は高速で返信していた。

 

恐れなどなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜1:30頃

帰宅。

 

深夜2:00頃

就寝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5:30 

起床。

 

少し寝坊したが問題なし。

 

朝が弱いので起きれなかったなんてオチではなかった。

 

 

 

ささっと朝食と準備を済ませ、

会場に向かう。

 

 

特にハプニングもなく、

会場に到着。

 

確かスタート1時間前にはウィダーinゼリーを飲んだはず。

 

ただ、フルマラソン=ハーフの延長線上としか捉えてなかった私。

 

補給用のゼリー、脱水症状 & 熱中症対策の水分やミネラルなどを一切持たずにスタートラインに立った。

 

恐れなどなかった。

 

 

 

10:00  

人生初の長旅がスタートした。

  

 

 

《0〜5km》

 26'14"(5'14"/km)

※ラップタイム

 

Bブロックからのスタート。

ロスタイムは2分39秒。

 

レースというのはアドレナリンが出る。

 

出だしは驚くほど体が軽く感じるし、

予想に反してついスピードが出てしまうもの。

 

しかし、それは単なるまやかし。

 

そんなことをハーフマラソンの経験から知っていた私。

 

絶対にスピードは出さない、

調子に乗らないということを肝に命じ、

設定通りの超絶ネガティブスプリット。

 

…というかそこまで体が軽い感じがしないのは気のせいだろうか。

 

 

 

 

《6~10km》

24'10"(4'50"/km)

 

設定通りにペースをあげる。 

 

楽に上がっていくどころか、

ちょっと力を入れないとペースが保てない。

 

 

 

《11~15km》

24'16"(4'51"/km)

 

何だか暑いな。

 

帽子の後ろ被りだと直射日光が顔に当たってシンドい。

前被りに直す。

 

照り返しが眩しい。

 

「…サングラスを持ってくるべきだったか」

 

そしていままで練習でも全く問題なかったのに、

急に足が痛くなってきた。。

 

早くも暗雲が立ち込め始める。

 

 

 

《16~20km》

27'46"(5'33"/km)

 

15km地点過ぎたところの給水所。

 

「…気持ち悪い。」

 

今度は暑さで意識が朦朧とし、

自分の中のライオンが雄叫びを上げる。

 

 

 

「マーライオロロローーーーン!」

 

 

 

 

 

 

少し休憩。

 

 

 

初フルマラソン

 

何があっても絶対に歩かない、立ち止まらないって決めてた。

 

そうでなきゃ意味がないとさえ思ってた。

 

 

 

「…もう辞めようかな」

 

 

 

フルマラソンをナメてた。

 

 

 

極限状態。

 

そこで思ったのは、

「ゆっくりでもいい、なりふり構わずとにかく完走しよう」

 

 

 

ちっぽけなプライドにしがみつくのはもう辞めた。

 

そう思ったら、

背負い込んでた重い荷物を捨てたみたいに、

気持ちも体も楽になった。

 

 

 

「あー何だか喉乾いたし、お腹も空いた。。」

 

 

 

とりあえず給水所で水とあんぱんをもらい、

歩きながらゆっくり飲み、ゆっくり食べた。

 

 

 

生きてきた中で一番美味いあんぱんだった。

 

 

 

そしてまたゆっくり走り出した。

 

 

 

《21~35km》

26'05"(5'13"/km)

28'43"(5'44"/km)

28'41"(5'44"/km)

 

20km過ぎたあたり。

 

人間、不思議なもので、

少しずつ暑さに慣れてきて、

足の痛みも回復というか麻痺。

 

人生初のランナーズハイに到達。

 

どこまででも走ってられる感覚。

キツいけどめちゃくちゃ楽しい。

 

とはいえ汗と塩が半端ない。

 

数キロ毎に水桶を見つける度、

全身に水を被り冷却。

 

そしてあんぱんを見つけるたびに食べた。

 

 

 

《36~40km》

28'39"(5'43"/km)

 

37km地点でランナーズハイ終了。

 

とにかくキツさしかない。

足を上げる行為がこんなに大変だなんて思わなかった。

 

でも40kmまでは気合いでなんとかなった。

 

 

 

《~42.195km》

12'26"(5'41"/km)

 

「これがフルマラソンの真骨頂か」

 

40kmまでで全てを出し切ったあとに残る"2.195km"。

これこそが人間の限界を超え丸裸にさせるんだ。

 

とにかく一心不乱にゴールを目指した。

 

 

 

「早く終われ早く終われ早く終われ早く終われ」

 

 

 

遠く、果てしない道程だった。

 

 

 

でも、終わりがないトンネルなどない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴールが見えてきた。

 

 

 

もはやスパートなどかけられない。

 

 

 

1歩1歩、ゴールへと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴール。

 

 

 

タイムは3時間49分39秒。

 

まさかの、

いまだにこれが自己ベスト。笑

 

 

 

自撮りをしてたら見知らぬ方が撮って下さいました。感謝。

f:id:short-cut-to-runners-high:20190607203012j:image

 

この日は26度まで気温が上昇していたよう。

 

前日に飲み行ってる余裕なんて1ミリもなかった。

 

 

 

そんな私の初フルマラソン

 

ナメてた自分がいけないのに、

もう絶対にフルマラソンなんて出てやるもんかと思いましたね。

 

 

 

というわけでいまはサブ3目指してます。

 

やったらんかい。

 

 

 

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